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アンティークビーズに感じる魅力 2
丁寧な仕事
*ローマンモザイク*
古代メソポタミアで始まった、コアガラスやモザイクの技術が
エジプトや、東地中海に広がっていきました。
小さなビーズの中に、様々な色で描かれる文様。
その技術力の高さには、ただ溜息しか出ません。
青い鳥
チェッカーモザイク
*ローマングラス*
紀元前1世紀頃、吹きガラス技法が発見されました。
このことにより、沢山のガラスビーズが
作られるようになります。
出土したガラスビーズの中には、銀化している物も多く
美しい、虹色の輝きを見ることが出来ます。
銀化
ガラス成分のソーダや珪酸分が土中の成分と科学変化を起こし、表面がきらきらと輝くこと。
この虹色の輝きは、とても魅力的。
沢山の人を、虜にしています。
この時代の出土した容器の破片に、
現代の技術で穴を開けたのが、板状のガラスのビーズです。
*エッチドカーネリアン*
アルカリ性の液体で文様を書き入れ、焼成したカーネリアンです。
その時代は古く・・・
The History of Beads の年表には、紀元前2500年頃から、
白く文様を入れられたカーネリアンが載っています。
メソポタミアの他、西アジア、インドなどでも作られていました。
大きさも、形も、文様も様々。
自然の石と、人の手の細工。
2つの魅力が詰まったビーズです。
紀元前後
紀元前後
インダス期 (紀元前2600年から紀元前1800年)
*ヴェネチアン*
ガラスの産地として有名なヴェネチア。
ヨーロッパに向けて、アフリカに向けて、アジアに向けて・・・
世界中に向けて、沢山のビーズが作られました。
ファンシーや、ミルフィオリなどには
職人の心意気を感じるものが、沢山あります。
それぞれの玉に、名前が付けられていますが、
同じ名前で呼ばれるビーズでも、
ヨーロッパに向けて作られたものと、アフリカに向けて作られたものでは、
表情が違うのも、興味深いところです。
アンティークヴェネチアンの王道といっても過言ではないシェブロン。
このシェブロンを作る、ギザギザに色を重ねていく技術は
ヴェネチアで考案された技術です。
おまけ
極小のヴェネチアンシード(チェコも入っているようです)を
編み込んだモチーフです。
バックの一部として使われていました。
ビーズも細かいですし、これを編んだ手仕事も・・・素晴らしい!
*ボヘミアン*
ヴェネチアと並び、沢山のビーズを生み出しているボヘミア。
宝石のカット技術を、ガラスの加工に活かし
ロシアンブルーなどの、美しいカットビーズを作っています。
*キーファ*
アフリカで作られたビーズ。
古いガラスを砕いて作られた再生玉です。
原色の色あいが、とても印象的です。
一粒ずつをよく見ると、とても繊細な模様が刻まれています。
(私は、絣を思い出しました。)